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2009年10月26日 (月)

不況を乗り切る5つの方策 稲盛和夫著

本の購入は、最近ほとんどネットにてアマゾンを通して行っていますが、
先日久しぶりに本屋さんに立ち寄りました。沢山の本が並べられているのを
見るのはとても楽しく、買いすぎてしまいました。
その買い過ぎた本の一冊が標題の
『不況を乗り切る5つの方策 いま何をなすべきか』
という稲盛和夫先生の講演を纏めたCD付きの本です。

 経済が大きく落ち込むなかで、経営のカリスマと言われ、私も敬愛する稲盛和夫先生
如何なる事を説かれているのか大変興味を持ち、題名を見た瞬間直ぐに手にしていました。
 本日は、この著書で稲盛先生が説かれている事を簡単に纏めながら、稲盛先生の教え自らの心の中に強く刻み込み、日々の生活に生かせていきたい。
そんな思いで本日のおたまはん日和を書きだしています。

 この本では、世界の経済が大変な状況になっている事を、なぜ起きたのかわかり
易く解説されています。先ず金融危機の勃発は、すべてサブプライムローンから始まり、このサブプライムローンが高金利の証券となり、世界中の金融機関がこぞって証券を買った。住宅バブルが弾け、サブプライムローンを利用して住宅を買った人たちが破産し、証券そのものが破綻をした。そして、実態経済に多大なる打撃を与えた。という事
です。
 これは、ひとえに紙一枚とコンピュータを使うだけで巨万の利益を売ることが出来る
金融という「ラクをして儲けよう」という、とどまる事を知らない人間の欲望と人間の
貧相な心がもたらした弊害であると断じておられます。
 この世界経済の危機的な状況の中で、企業経営者に“思いやりの心”がなければ経営できないと言われています
京セラは’73年の第一次オイルショック時には受注が十分の一にまで急激に落ち込み、その苦境を如何に乗り越えたのか書かれています。それは一言でいえば、全社員が一丸となって守っていくしかないという事です。
 
 稲盛和夫先生がこの著書で説かれる不況を乗り切る5つの方策は次の通りです。
 一番目は、『考え方を共有し、社内の融和・団結を図る』
社員が一丸となる為にいちばんに考えなけばならないことは、考え方を共有し、社内の
融和・団結を図るという事です。考え方(哲学)を共に理解し共有する状態とは、
社長は従業員さんの事を思い、従業員さんは社長の事を思う。そういう関係になることを、稲盛先生は『フィロソフィーを共有する』とも表現されています。

 二番目は、『徹底した経費削減で高収益体質をつくる』
経費削減の対象となる最たるものは、“製造原価”です。そして、次に“販売管理費”です。一つ一つの勘定科目を見ながら徹底して経費を削減する努力をして、何としても赤字の出ない会社にする。そして、この不況の時に経費を削減し頑張れば、次に景気が回復した時、高収益企業になっているという事なのです。

 三番目は、トップが自ら動き、営業力を強化する。
営業に任せ切りにするのではなく、社長自らが足を棒にして、新しいお客さまを開拓し
なければなりません。このときの要諦は、ただ注文をくださいとと云うだけではもちろ
ダメで、我々はそのお客さまに何をしてあげられるのかということを考える事です。
うちの商品にはどんなメリットがあるのか、お客さまにどの様な利益がでるのか、
お客様が喜んでくれるような提案をしなければ注文を頂く事は出来ません。

 四番目は、新製品・新商品の開発に力を入れる。
不況の中でも、マーケットが求めているものは必ずあります。製造業でない場合には、
新たな商品を発掘する、新たな商品を発掘し仕入れて売る。
不況の時であるからこそ、新製品、新商品の開発ができるのです。
こちらも生きるか死ぬかの必死の勢いで研究するからこそ新商品の開発・発掘は、
不況だからこそ出来る事なのです。

 五番目は、智慧をしぼりきって創意工夫に努める。
この本では、京セラが苦境に陥った時ある社員さんが京セラの主力商品であるセラミッ
クを釣りのリールで活用することを思いつき、リールの性能を見違えるほど変えて新た
な製品への活用と市場を創造した話を紹介されています。
 智慧を絞り切れば創意工夫の道は必ずあるという事です。

 そして、以上の5つの事を行うには、誰にも負けない努力をするしかない。
不況に突っ込んでいくいまこそ、誰にも負けない努力を社長自らがしなければならない。同時にその社長を見習い、従業員も誰にも負けない努力をする社風を、会社の中に作っていかなければなりません。誰にも負けない努力というのは必死で生きることです。
必死の努力を続けていれば、神は、自然は見ていて必ず手助けをしてくれます。
神の加護があるはずです。たとえば思いもよらない注文が舞い込んできたり、思いもよらない従業員が「社長、私がんばりますよ。社長についていきますよ。」と言ってくれたり、そういう思いもかけなかったようなことが、次から次へと起きてくると、稲盛先生は言われています。
 最後は、何があろうとも絶対に生き残るという強い意志を持ち、誓うことだと言われて
締めくくられています。

冒頭にも書きました通り、稲盛先生の教えを自らの心に刻み込む為、そして、この世界
的な経済の危機の中で日々奮闘されておられる方々のなにがしらの参考になればとも
願いこの本を纏めてみました。
 とても文字の大きな読みやすい本ですが、講演CDで稲盛先生の声を聞く事も大いなる励ましとなる事と思います。サンマーク出版から1,200円で販売されています。

本日も最後までお読み頂きありがとうございます。

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2009年10月19日 (月)

観音の光に包まれて 人間らしく生きる

先日、日頃からお世話になっているある会社の支店長様から一冊の本を頂きました。
その題名が『観音の光に包まれて』です。

 この本は、町田宗鳳さんと云う、仏教家であり学者でもあり、現在広島大学の教授
されている方からの、姫路市豊富町にある曹洞宗善寿寺ご住職大原弘盟庵主様へのインタビュー形式の対談本です。
 大原弘盟庵主様は、幼くして母と死別し、寺の養女となられます。厳しい生活を
強いらながらも、八鹿高校卒業後18歳で出家・得度し、一生を仏に身を捧げら
れています。
 現在87歳の僧侶としての実力は、いわゆる名刹な高僧以上のものをお持ちの凄まじ
い「信」の力をもたれる方である事がこの本を読んで良くわかります。

 庵主様のお話の中には、沢山の信仰の事に触れられ、仏教の勉強にもなりますが
この本で庵主様が言われているのは、人間らしく生きるとは、如何なることか、と言う
ことだと個人的に理解を致しました。
 私達がこの現世の苦悩から救われるということは、私達人間の心が安らかであるとい
う事。その為には、常に、ご神仏に向かって「どうぞ己の天命の道を全うさえてください。どの様な業(カルマ)があるかわかりませんが、その業をいま心から懺悔させて
頂きますので、どうかその業を軽くしてわが道を歩ませてくださいませ」と真摯に仏に
念ずるとき、仏さまは絶対にその言葉を軽んじはなさらない。
その人の心に応じて、救いの手を必ずお出しくださいます。それは必ずですよ。
疑いの余地はありません。と、庵主様は、この本の冒頭で言われています。
 この言葉は、潜在勢力に透徹するまでの凄まじい情熱をもてば、叶わぬ事はないという稲盛和夫先生の言われる言葉と通じるものがあります。

 庵主様のありがたい言葉を少しご紹介します。
・今日をどう感謝いっぱい、幸せいっぱいに生きるか、それでその人の値打ちが決
 まってくる。
・私たちの今生の善業・悪業の積み重ねというものは、過去世をどんなふうにでも
 変えて行く力がある。いちばん大事なのは、過去のことをどうこう思ってみても
 仕方がないんですから、今生を精いっぱい、努力精進することが一番だという事。
 今生の精神とは、自らの歩みの工夫とでももうしましょうか。もっと具体的に言う
 とそれは、身・口・意の三業の歩み。心と体と口(言葉)の三つの行い、という
 ことです。
・長生きの秘訣は、心にためこまないことだと思います。いつも空っぽ、それがコツ
 ではないでしょうか。
・今生で人間に生まれさせてもらったことに喜びましょう。
・成道(さとり)というのは、その人その人の、天より与えられた己の道を全うする
 ということが、私は成道ということだと思わせていただいております。

 そして、現在の日本が抱える問題として、うつ病の方や自殺者の多い事、家庭や
学校の崩壊などあらゆる問題も、常にご先祖に感謝し、ご神仏に感謝する心を日本人
が取り戻すことで、解決されてくるのではないかとこの本を読んで感じました。

 「この受け難き人身を、今受けさせていただいている」という事を心から感謝の
気持ちを込めて受け止め、最後に、私が唱和している大好きな二宮尊徳翁の言葉を
ご紹介させて頂き締め括ります。

『父母も、またその父母も我が身なり、我を愛せよ、我を敬せよ。』

最後までお読み頂きありがとうございます。

        
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2009年10月13日 (火)

第1回マンダラチャートフェスティバルに学ぶ

10月12日に開催された第1回マンダラチャートフェスティバルに
ブースコーディネーター役として参加してきました。

マンダラチャートと言えば、クローバー経営研究所の松村寧雄先生が30年前に
開発したマンダラ手帳とご理解頂ける方も多いかもしれません。
松村先生は、仏教のマンダラの中に人間の生きる本質である宇宙真理=時・場所・
対象に関わらず通用する正しい物事の筋道・道理のある事を発見し、そのマンダラの
もつ筋道・道理を元に、人間の人生とビジネスを豊かにするために開発されたシステム
こそがマンダラ手帳なのです。

今回、1万人以上にのぼる愛好者を対象にその事例集を募集し厳選な審査が行われ、
マンダラ手帳活用の達人達が選ばれ発表会が行われたのです。
その中には、“すごい会議”の大橋禅太郎さんや、“魔法の質問”のマツダミヒロさん
等蒼々たるメンバーがおられます。
14人の達人達の発表会をそれぞれブースに分けて行いました。
私は札幌の公認会計士 佐藤さんの発表ブースのコーディネートを務めました。
佐藤さんは、ドラッカーの時間管理をマンダラ手帳で実践されている方です。
また、ドラッカー学会の幹事もされています。

P.F.ドラッカーさんは、成果をあげる者は仕事からスタートしない。
スケジュール管理ではない、時間の創造からスタートする。
成果をあげるには自由に使える時間をまとめる必要があると言われています。

その教えから、佐藤さんは、成果は行動しないと上がらない。その行動を支えるのが
時間であり、時間とは成果をあげるための燃料であると定義され、また、人生は、
バランスが大切であるとのマンダラの教えに基づき、健康、仕事、経済、家庭、社会、
人格、学習、遊びの8分野の配分を考えながら、2時間を一つの時間の塊と捉え、
時間を創造するための手法をマンダラ手帳を活用して実践されておられます。

実際の活用方法についての説明は、長くなるので割愛させて頂きますが、
佐藤さんの時間管理の実践のレベルの高さに驚嘆するとともに、大きな勉強をさせて
頂きました。

成果は行動しないと上がらないという佐藤さんの言葉を肝に銘じ、佐藤さんから得た
大きな教えを、今日から私のマンダラ手帳に活用させて頂いております。

手帳の活用を考えておられる方は、マンダラ手帳の開発者である松村先生の
『9マス発想であらゆる問題を解決するマンダラチャート』や『マンダラ手帳術』等の
本を読まれると何かヒントをつかめるかもしれません。勧めです。

本日も晴天なり。張り切ってまいります。
最後までお読み頂きありがとうございます。

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2009年10月 5日 (月)

“人との縁 私の宝” 瀬戸内寂聴さんの奇縁まんだら

日本経済新聞の昨日10月4日の日曜日の朝刊から
瀬戸内寂聴さんの「奇縁まんだら」が再開されました。
「奇縁まんだら」は2007年より2年間104回にわたって連載された
瀬戸内寂聴さんによる人物エッセイです。
一時休止されていましたが、今回105回から再開されたものです。
再開にあたって瀬戸内寂聴さんの意気込みがつづられていました。
今日は、その瀬戸内寂聴さんの文章をご紹介させて頂きながら、私の感じた事を
少し述べてみたいと思います。

この世のすべての事は縁によって起こるというのは仏教の根本思想で、瀬戸内さんは、
自分の過去を振り返った時、どれほど多くの出逢いの縁によって自分が生かされて
きたかに改めて思いに至った、と書かれています。
自分が生きてきた途上で出会ったすばらしい人々の個性を書くことは、読者に喜んで
もらえるのではないかと、書きはじめたところ、予想以上の反響を得て、日と共に
愛読者を増やしていることに気づかれたそうです。
ですから、前回の104回の連載中に、駅や空港で沢山の方が「日経よんでますよ」
とか、「奇縁まんだら 面白いですよ」など囁いてくれるのだそうです。
そんな時、瀬戸内寂聴さんは「ありがとうございます」とお礼をいって、その人を
見送り、思わず掌を合わせていることもあるそうです。

瀬戸内寂聴さんと私等とは比べようもありませんが、
1週間に1回この『おたまはん日和』を続けてきた中で、メールでコメントを頂いたり
「読んでるよ」とお声掛けを頂くことがあります。先週は天国体質な鶴岡秀子さんを
紹介させていただくと、「落ち込んでいた時に、元気づけられました」とか、
「鶴岡さんの紹介のあった本を買って今読んでますよ」などと嬉しい“コメント”や
“囁き”を頂きました。
拙い文章であることは重々承知し、文章力をつけたいと日々願いながら、嬉しい励ましの
お言葉に勇気と元気を頂き、これまでなんとかこのブログも続けてくることが出来きました。読んで頂いている方々、励ましを頂く方々に少しでも恩返しをするには、もっと
文章力をつけねばならないと反省しております。
文章力をつけるということは、洞察力、人間力を高める事だと思います。
その為にも、良書を沢山読み、人さまとのご縁の中で自分自身を磨いて行きたいという
一念であります。
瀬戸内さんが紹介されている『この世のすべてのことは縁によって起こるという仏教の
根本的な思想』と『どれほど多くの出逢いの縁によって自分が生かされてきたかに改め
思い至った』というお言葉に、私は、生かされていることに感謝し、謙虚な心を持ち
続け、『人との縁 私の宝』という思いを新たにさせて頂きました。
瀬戸内寂聴さんにも心から御礼を申し上げます。

 
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。

               藤橋家homepage    http://www.fujihashiya.com/

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