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2009年12月28日 (月)

ひやりとするほどの奇跡 坂の上の雲

NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』第一部最終の5回目「留学生」が
12月27日に放映されました。
今回は、秋山真之が米西戦争の緻密な報告を作り上げたアメリア留学から、今度は、
日英同盟を対等に取り交わす為に、一武官として英国へ赴任される明治33年1月で
幕をとじています。

近代国家として開花期の日本国は、欧米列強とは比較にならないぐらい脆弱でした。
その脆弱な軍備を増強する為に、明治28年には国家予算のなんと32%を、
そして、明治29年には国家予算の約半分の48%を軍事費につぎ込んでいたことを
今回の番組で知りました。
日本の国民が凄まじい貧しさの中で、国家存亡をかけて戦っていたと言う事を
如実にかたる数字ではないでしょうか。
しかも、貧しく脆弱と言われた国が、高橋是清等の奮闘で国家予算の1.5倍近い
資金を外債で調達しています。これも驚きです。

この時代を戦争だけで捉える訳にはいきませんが、簡単に言うと、
日本は、1895年に日清戦争に勝ち、そして、世界のどの国からも絶対に敵うはず
のないと言われたロシアを1902年から始まった日露戦争で1905年に打ち破り
列強入りを果たしたのです。

この近代の歴史を見る時、もし日本がロシアや欧米列強に破れていれば、日本のみな
らず、アフリカと同様にアジアの全てが植民地化されていたであろう事は容易に想像
できるのではないでしょうか。

語りの“渡辺謙”が、このNHKスペシャルドラマ第一部5回目の最後で語った
言葉は、日本のこの近代の歩みを
ひやりとするほどの奇跡を成し遂げた。』と言って締めくくっています。

現在の国家予算を見れば、半分を借金に頼っています。
これこそが信じられない状況なのではないでしょうか。
今、我々は明治期の日本人が成し遂げた“ひやりとするほどの奇跡”を起こさねば
ならない状況にあるということを明確に自覚し、日本近代国家の草創期に燃えた人達の
姿をこの『坂の上の雲』で垣間見て、今こそ奮い立たねばならないのだという何か使命
とも言うべきものを感じさせてくれるドラマでした。

次回第2部は、2010年12月放送予定です。これまた待ち遠しいです。
原作ももう一度読みたいですね。

本日も最後までお読み頂きありがとうございます。

平成21年も後数日を残すばかりとなりました。
本年大変お世話になりました事を心から御礼申し上げますと共に
来年平成22年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございます。

              藤橋家homepage    http://www.fujihashiya.com/

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2009年12月21日 (月)

サンタクロース村と東郷平八郎の言葉

先日5歳になる息子にサンタクロースの似顔絵を書いて欲しいとせがまれたので、
インターネットでどんな顔か調べてみようとしたら検索項目に『サンタクロース村』
と云う言葉出てきました。
興味をもち調べてみると、フィンランドに実際にサンタクロース村というモノが実在
している事を知りました。
このサンタクロース村とは、フィンランド国ラップランド州の州都ロヴァニエミ市に
ある州政府公認のアミューズメントパークだったのです。

今日は、クリスマスも近いことですし、このサンタクロース村のオフィシャルサイト
からサンタクロースについて勉強してみようと思います。

サンタクロースの起源は、4世紀現在のトルコに実題した聖人 聖ニコラウスが
モデルと言われています。不幸な人々を助けるために様々な奇跡を起こす庶民の
味方として親しまれており、貧困の為に身売りをしようとした娘の家の煙突へ
金貨を投げ入れその一家を助けたという伝説が、サンタクロース・ストーリーの
原型になったと言われています。

サンタクロースの出身は、1925年のアメリカの新聞にフィンランドのラップランド
出身であると掲載されたことから、フィンランド国営放送は1927年に、ラップランド
東部のコルヴァトゥントゥリ(耳の山)をサンタクロースの住居と宣言したそうです。
だからサンタクロースは、サンタクロース村から約300km北の山中で妖精(トンオゥ)
と一緒に住んでいる事になっています。

このサンタクロース村へは世界の沢山の国から観光客が訪れます。特にアメリカ人が
最も多いようです。当然サンタクロースにも会えます。夏に訪れれば白夜を体験でき
ます。冬には運が良ければオーロラも見れるそうです。
と、このホームページでサンタクロース村の魅力を宣伝しています。

このサンタクロース村のサンタさんは親善大使を務め、ヨーロッパ諸国をはじめ、
毎年日本にもやってくるのです。

また、インターネットで申し込めば、クリスマスにサンタさんがクリスマスカードを
送ってくれるそうです。もちろん、フィンランドのクリスマス切手が貼ってあり、
ロヴァニエ市の消印つきです。プレゼントに使われる方も多いそうです。
(今年は12月8日に締め切られました。)

ちょっとしたきっかけでサンタクロース村の存在を知り、サンタクロースについても
知識が広がりました。

今年5月に91歳で亡くなった英国の詩人ジェームズ・カーカップは、約40年前に
日本のクリスマスを「異教徒の商業主義」と見たそうですが、私にとっての
クリスマスとは、宗教的な結びつきはあまり重要視せず、愛と平和、心の安らぎ
感じる“一時”ではないかと思います。

今この時も世界のどこかで戦争が行われています。
NHKスペシャルドラマ坂の上の雲 第4回「日清開戦」を見ました。
戦争と言うものの悲惨を改めて考えさせられました。

今日のおまたはん日和は、このドラマの感動の言葉を紹介して締め括ります。

秋山真之が自らの命令で部下を死なせ、悲痛な思いに苦しんでいる時に
東郷平八郎に「良い指揮官とは如何なるものか」と質問する場面で
東郷平八郎の答えは次の通りでした。

「決断し命令を下す。覚悟したら後は戦うだけである。
 決断は一瞬であるが、その準備の為には何年、いや何十年かかるかもしれない。
 決断する迄にあらゆる事を考えなくてはならない。 それが指揮官の責任である。
 将たる者、自分の決断を神の言葉の如く信じられんと、兵は動かぬ。
 指揮官とは如何なるものか、犠牲になった者を思い真剣に考えて欲しい。」

身につまされる思いでこの言葉を受け止めています。
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。

世界人類が平和であれと心から祈り。
メリークリスマス。
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2009年12月14日 (月)

心に太陽を持て

これまでにも何回かこのおたまはん日和で紹介させて頂きました
人間学を学ぶ月刊誌“致知”の一月号のテーマは、「人生新條」です。
毎月のテーマに対して、致知出版社の藤尾英昭社長がその熱い思いをいつも一ページに纏めいます。
その一月号の文章の中で最近出版された「安岡正篤 人生新條」についての紹介を
されています。今月のこの特集テーマは、当然この著書の題名から来ている様です。

この「安岡正篤 人生新條」は安岡先生が昭和41年に編纂された「師友への道」を
改編したものでり、藤尾社長は、この著書を出版した理由として、
「ここに平明に示されている普遍的な新條は、この混迷をます現代に問うてこそ
さらに輝きを増すと感じ、この書を蘇らせなければならないと思ったからだ。」
と言われています。
その普遍的新條の中から「素心規」という条文を紹介されており、この条文や
藤尾社長の文章に触れ、私は大いに勇気づけられ励まされ、思いを新たに致しました。
まさに混迷をます日々のなかで、自分だけが読むのではもったいないと思い、
この藤尾社長様の文章を一人でも多くの方に紹介したく、
先ずは、この素心規の条文から2番と3番目の条文二つを紹介させて頂きます。

二、困窮に処するほど快活にしよう。窮すれば通ずる、又通ぜしめるのが、自然と
  人生の真理であり教えである。
三、乱世ほど余裕が大切である。余裕は心を養うより生ずる。風雅も却(かえ)って
  この処に存する。

そして、文章の後半では、特に若者に贈るとして
ドイツの詩人ツェーザル・フライシュレンの『心に太陽を持て』を掲げられています。
その詩を全文お読みください。

 心に太陽を持て
 あらしがふこうと ふぶきがこようと
 天には黒くも 地には争いが絶えなかろうと
 いつも 心に太陽を持て

 唇に歌を持て
 軽く、ほがらかに
 自分のつとめ 自分のくらしに よしや苦労が絶えなかろうと
 いつも、唇に歌を持て

 苦しんでいる人 なやんでいる人 こう、はげましてやろう
「勇気を失うな 唇に歌を持て 心に太陽を持て」

先ほど、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第3回“国家鳴動”を
見ました。その中で私が奮い立たされた事や名言をいくつか紹介させてください。
日本近代国家の草創期の、この心躍るドラマ、是非ご覧下さいね。

正岡子規が、ある夜、路上で倒れ初めて吐血し自分が結核である事を知った時、
この正岡子規は自分自身を客観的にみる強さがあり、その夜に自らを
正岡子規(ホトトギス)と命名し一気に、ホトトギスを命題に50以上の
俳句を一気に詠みあげた。
秋山好古の、奥さんとなられる多美さんに結婚のプロポーズの言葉。
茶碗はもう一つあってもいいかもしれません。」

秋山真之に対する父親八十九(やそく)さんの言葉。
「英雄は貧乏から生まれた。」
「肝心の戦まで“勝”はとっておけ。短気は損気、急がばまわれ。」

東郷平八郎が、清国の最新強大な戦艦を見た時、日本は勝てると言った。
その理由は、清国はアヘンで心が腐敗し、戦艦の大砲を洗濯物干しに使ったり、
艦内の廊下でそばを食べたり、アヘンにふける機関士をみて清国の弱さを見抜き、
船を動かすのは人であるという根本を秋山真之に伝えた事。

日清戦争勃発のまじか、秋山真之が部下に言った言葉、
「お前は何が得意じゃ。おれは、戦の戦術を練るのが得意じゃ。
 一人一人が得意なことをしたら突破口は開かれる。」

ご縁により生かされているこの命。
自らの愚かさを知り、深く懺悔をすること。
そして支えられ生かされている事に心から感謝をして
生きていかねばならないとおもっております。

詩人ツェーザルの言葉で締め括ります。

『勇気を失うな 唇に歌を持て 心に太陽を持て』

  
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
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2009年12月 7日 (月)

NHKスペシャルドラマ“坂の上の雲”

NHKスペシャルドラマ 『坂の上の雲』の第1部が11月29日(日)から始まりました。
皆さまご承知の通り司馬遼太郎の代表的な長編小説『坂の上の雲』を原作と
したドラマで3年に渡り全20回放送される予定です。

今回の第1部は、5回に渡り下記の日程・題名で放送されます。
①「少年の国」(11/29)
②「青雲」  (12/06)
③「国家鳴動」(12/13) 
④「日清開戦」(12/20)
⑤「留学生」 (12/27)

この原作となる小説を何年前に読んだか定かではありませんが、
とても心躍らされ全8巻を一気に読んだと記憶しています。
この小説は、伊予松山出身の3人の若者を通して描かれる明治近代国家草創期の激動のドラマですね。
日本近代文学を代表する文学者であり俳句の世界を作り上げた正岡子規と、
日本の陸軍を作り上げ、世界最強と言われたロシアのコサック団を打ち破った秋山好古(兄)、そして、主人公である日露海戦でバルチック艦隊を壊滅させた秋山真之(弟)の3人。
特に秋山真之役を演じるのが、個性豊かな、映画「おくりびと」で大ファンになってしまった本木雅弘であることもあり、この放映をとても首を長くして待ちわびていました。
第1回、2回のドラマで繰り返し出てきた言葉は、兄 好古の座右の銘である、
福澤諭吉の言葉「一身独立して、一国独立する。」です。
この言葉は、日本の近代国家の草創期を象徴する、そしてこのドラマを貫くテーマで
あると理解致しました。

また、ドラマの中でしばしば“だんだん”という伊予松山の優しい方言が出てきます。
言葉の意味は、『ありがとう』です。ドラマの中で愛情表現の一つとして印象的に
使われていた為“だんだん”という言葉が心に焼き付いています。

そして、明治の激動期に情熱を燃やして生きた若者達の姿を通して、大いに励まされ、
勇気づけられています。 心から“だんだん”と言いたいです。

私ごときがとやかく説明すべきものでもありませんね。
NHKが総力を上げて取り組んでいるドラマです。
特集のホームページもあります。

この壮大なドラマを是非ごらんください。
          藤橋家homepage   http://www.fujihashiya.com/

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