日本の空洞化を止めて、この国に活力を! & 姫路城の歴史(13)
11月21日(日)の日本経済新聞の朝刊1面のトップ記事は、【新卒就職 年明けも支援】である。先月10月1日時点の新卒就職内定率は57.6%と前年同期に比べて4.9ポイント減少。2003年度(60.2%)を下回る過去最悪の状態だったそうです。そして、このペースだと卒業時点の就職内定率が過去最低だった1991年度の91.1%を下回る可能性があると報じています。
この結果を受け就職支援の為に、リクルートや就職情報大手の学情とパソナも、これまでとしては異例の年明けの企業説明会を開催したり、来春卒業予定の大学生を中小企業の工場などに実習生として送り込む就業体験支援事業なども始めるそうです。また、政府・中小企業庁はこの事業の助成金として実習生に日額7,000円、受け入れ企業には日額3,500円を支給するとあります。
上記の対策が功を奏して、学生の就業チャンスが増え、若い力がこの国の発展の為に、そして、各企業の力となり活躍してくれることを切に願わずにはいられません。
しかしながら、就職内定率が過去最悪となっている根本原因を改革しなければ大きな期待は出来ないでしょう。現在就職氷河期と言われていますが、今に始まった事ではなく、リーマンショック前のニ年位を除けば、若者の就職内定率は、悪い状況が長い間続いて来ているのです。
日本の飛び抜けた労働コストの高さや国内の多くの規制等により製造原価が高いという理由で、国内の企業が海外へ出ていくのが当り前の時代。今まで国内で製造していた企業が海外に出ていくという事は、日本国内の職場が減っていくという事を意味する事は誰でも解る事です。
労働コストが高いのは、大手企業を始め、現在就労している私たちが、自分たちの賃金の下落を一生懸命食い止め、そして、社会の変革をしようとしない為でもあります。
結局その事が、自分達の子供や、次世代を担う若者たちの就職の機会を奪っているという事も明白な事実として改めて認識する必要があると思います。
・国内企業が、海外へ出ていくことを誰も止めない日本。
・経済は破綻しているのに、若い就労者の給料より沢山の年金を支給し続け、過去と現在の付けを膨らませ続ける日本。
・国内自給率は40%と言われ、命の源である食の生産力が低迷する中、TPPに加盟をしようと発言する管直人首相。ほんまに、あかん(管)のではないでしょうか。(TPPの言葉については、参考の為に、最後にweblio辞書より説明を引用しています。)
特に、食料の生産という事は国家の基本であり、根本であり、最も重要な国力であることを今ここで認識する必要があると思います。
最近の事件として、レアメタルの輸出に制限を加え、自国の主張や影響力を行使しようとする事からも良く分かる通り、自国の食の生産力がない国は、食料の輸入が止まれば飢えるしかないのです。
我が国歴史上で「再建の神様」と言われる 二宮尊徳翁の次の言葉を読み返してみたいと思います。
「農は国の本なり」
古より国本たる農業の盛んなる時は国豊富にして、仁義礼義行われ、四民各その生を楽しめり、この業 衰うる時は国衰貧にして災害起こり、四民手足を措く処なく敗亡を免れず、天下国家の治乱盛衰は多端なるが如しと雖も、要するに本糧の盛衰にゆらざるはなし。
この言葉は、私が国内の食料問題を取り上げる時に良く引用させて頂く文章ですが、改めて噛み締めています。
日本経済新聞の就職難の事を書いた一面トップ記事を読み、我が国日本に活力を呼び戻し、良い国づくりの強い意志を国民みんなが持つ時が来たと強く感じています。
* * * 姫路城の歴史(13) 姫路ぶらばらから原文のまま紹介 * * *
姫路円卓会議発行の“姫路ぶらぶら”から姫路城にまつわる歴史を紹介しています。
第13回目は、 姫路城の歴史 『姫路の城下町の町名』をお届けします。
戦国時代に生まれた城下町では、同じ職業や同じ出身地の者が、同じ場所に集められて町を形成する場合が多く、姫路城の城下町にも商品の名がついた「呉服町(ごふくまち)」や「塩町(しおまち)」、「魚町(うおまち)」、職業の名がついた「博労町(はくろうまち)」や「鍛冶町(かじまち)」、「金屋町(かなやまち)」、地名がついた「龍野町(たつのまち)」や「堺町(さかいまち)」、「吉田町(よしだまち)」などの町があり、中之門筋では、刀匠が住んでいたという「新見町(あらみまち)」、二階建ての茶屋が並んでいたという「二階町(にかいまち)」や、城下の中心地に設けられる「本町(ほんまち)」などの町名があります。
また中曲輪には「大名町(まち)」や「桜町(まち)」、「岐阜町(まち)」などの武家町がありましたが、外曲輪の武家町は町人町と区別するため、「十二所前」や「北条口」のように「町」という字を用いりませんでした。
ちなみにどこの町でも「○○町」を「○○ちょう」と読むのか「○○まち」と読むのか悩むところですが、姫路の城下町では、わずかな例外を除いて「○○まち」と読み、「○○ちょう」と読む町の殆どは昭和以降に誕生した新しい町です。成立したばかりの姫路市は旧城下町のみを市域とした小さな市で、「町」といえば旧来の城下町を指していたのですが、昭和初期に入ってから周囲の町村との合併により、新しい町が生まれることになります。しかし伝統ある城下町に住む旦那衆は、新しい町に住む人々を一緒にされることを嫌い、新しい町は「○○ちょう」とするよに働きかけたのだと町の古老たちは伝えています。
以上、姫路円卓会議発行のガイドブック“姫路ぶらぶら”の P14 から
『 姫路の城下町の町名 』をご紹介させて頂きました。
最後までお読み頂きありがとうございます。
藤橋家homepage http://www.fujihashiya.com/
追伸:
TPP(weblio辞書より)の語意を次に添付します。
http://www.weblio.jp/content/TPP
2006年にAPEC参加国であるニュージーランド、シンガポール、チリ、ブルネイの4ヵ国が発効させた、貿易自由化を目指す経済的枠組み。工業製品や農産品、金融サービスなどをはじめとする、加盟国間で取引される全品目について関税を原則的に100%撤廃しようというもの。2015年をめどに関税全廃を実現するべく協議が行われている。
2010年11月現在、すでに米国、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアの5ヵ国がTPPへ参加、次いでコロンビアやカナダも参加の意向を表明している。
日本はこれまでTPPに対する姿勢を明らかにしていなかったが、2010年10月に開かれた「新成長戦略実現会議」で、菅直人首相がTPPへの参加検討を表明した。しかしながら、TPPが原則として例外を認めない貿易自由化の協定であることから、コメをはじめ国内の農業・漁業は壊滅的な打撃を受けるとして反発する声も上がっている。
2010年11月9日の閣議決定ではTPPへの参加は決定されなかったものの、下記の通り「関係国との協議を開始する」との決定が下された。
| 固定リンク
« CVTV WINKの “いま、輝いている” & 姫路城の歴史(12) (“YouTube”にアップしてます。) | トップページ | ミムラボ・ランニングシューズのすごい威力 & 姫路城の歴史(14) »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント