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2012年2月20日 (月)

元日銀支店長が“日本の未来を予測する” & 姫路城の歴史(77)

 2月14日ヴァレンタインデーの日の夕方に、友人である建設会社の経営者に呼ばれ講演会に参加してきました。彼は、日本の未来を憂い、我ら企業経営者がこれからどの様に未来を予測し活きていけば良いのかという未来への道筋を示してもらおうという目的で、日銀の長崎支店長等を歴任された田邉敏憲氏を自分の会社に招き講演会を開催してくれました。
 お招き頂き貴重なお話を聞かせて頂きましたので、今日は、その尊いお話を簡単に纏め直しながら、改めて自らの進むべき道というものについて考えてみたいと思います。

田邉敏憲氏の略歴:
       1973年京大法学部卒業。同年4月日銀入行。長崎支店長などを歴任、
       1997年日銀退職。
       現在、埼玉大学院経済学科客員教授兼一般社団法人CRD協会理事。

田邉氏は、聴講者に話の内容を分かりやすく示す為に、これから将来最も値段の上がる物は何であるかということから話をされました。

石油か? 土地か? 金(きん)か? 食糧か?

答えは、水です。

 世界の穀物生産のトップ3は、アメリカ、中国、インドだそうです。
先ず、世界に誇る穀物生産国アメリカですが、その穀倉地帯の中西部、南西部8州にまたがる日本国土の約1.2倍にも及ぶ オガララ水帯層の地下水こそが、このアメリカの穀物生産を支えている事は皆様も良くご存知のことと思います。そして、このオガララ水帯層の地下水は、この水槽帯の地域がもともと乾燥地帯であるということもありどんどん減り続け、その為、灌漑用の井戸を深く掘り進めていくということに留まらず、完全に枯渇してしまう井戸も少なくありません。
また、塩害も大きな問題で、何れ遠くない将来、オガララ水帯層の枯渇でアメリカの穀物生産は危機的状態になると予測されているという話も良く聞かれることだと思います。

 中国はどうかというと、世界の3大黒土帯の一つである中国東北平原の黒土帯は、現在深刻な退化の脅威に曝されています。もともと1メートル有ったと言われるこの地域の黒土は、現在30cm迄に退化し、毎年2.5cmずつ退化が進んでいるというのです。ということは、このまま進めばあと15年で黒土帯がなくなり、中国東北地方で穀物生産出来なくなるという事です。
 また、巨大な三峡ダムは、汚染物質や大量のゴミの流入、特に、重金属類の汚染が深刻な問題となる事は明白で、大きな豊さをもたらす筈の三峡ダムの水が、逆に中国を亡ぼす危険な水源になろうとしているのです。 中国は、環境破壊から滅亡すると、田邉先生は言われていました。

インドにおいても水の枯渇は明らかであるということです。

 今度は日本の経済・財政を見てみると、現在の日本の国債発行残高は709兆で、2026年には1,200兆円を超え、現在の国内の貯蓄残高を超えると言われています。また、貯蓄残高も減少に進む事も明白であるため、もっと早い段階で経常収支が赤字に転じると予測されています。
 現在5%の消費税も、歳入を賄う為には2030年には30%に引き上げねば、財政が持たない状況になるそうです。
 因みに、消費税1%を上げることで、税収は2.5兆円増えると考えれば良いとの事だそうです。

 現在、日本企業の工業生産力は弱まり、また、極端な円高等の影響で、日本の名立たる企業は、大きな赤字を出しています。
最近のニュースに上がるのがTPP問題で、日本の命である食を支える農林畜産業は、TPP協定が結ばれれば壊滅するとも言われています。
 しかし、田邉先生のお話を聞いていると、食物の世界情勢は大転換し、水の枯渇や環境問題により穀物生産高が極度に落ちこみ海外から食糧の輸入も眞まらない状況になる可能性がかなり高いということです。そんな状況下で国内日本を見てみると、日本は世界で類い稀な水資源の豊かな国なのです。
だから、日本で為すべきことは、農業生産力を日本の国土・風土に合った形で高めることが第一番に行う事であり、また、農業生産を、ただ食糧の為だけに考えるのではなく、農業のみならず、農林漁業と工業技術や機械加工技術などと結び付けて、新たな産業を生み出さねばならないということです。

 EUの中でも元気なのは、ドイツやオランダ、オーストリア、ノルウェー等の国で、その国々に共通するのが、農林漁業を大切にする国で、食糧生産力を拡大してきているということです。
例えばオーストリアは、木材からキシリトールを抽出し世界に輸出したり、鮭の養殖で高い技術を持つノルウェーは、鮭の養殖用の大きな機械システムの輸出に力を入れているそうです。
 日本の大切な資源である、水を活かして、農林漁業の力を取り戻し、化学工業や機械産業の力と結び付けたり、東南アジアの国々の農業力を日本の高い農業技術で高めながら、それらの力を組み立てていく力こそが、これらか必要であるということです。
これが、水を軸にして日本を盛り返すアセンブリーなのです。
 田邉氏が最後に何度も強調して使われた言葉が“アセンブリー”です。
「組立て」という意味ですが、1つの力、言い換えれば1人、1企業の力だけでなく、2つ、3つ、それ以上の力を掛け合わせ、“水と云う資源=農林畜産業”を軸に新たな力を日本人の知恵で創造していきましょうという事です。

 田邉氏のお話を簡単に纏め直しながら、『水の力』と『組立て』について考えを進めていこうと思います。

 本日も最後までお付き合い頂きありがとうございます。

 

 
* * * 姫路城の歴史(77) 姫路ぶらばらから原文のまま紹介 * * *
 
姫路円卓会議発行の“姫路ぶらぶら”から姫路城にまつわる歴史を紹介しています。

第77回目は、姫路城の歴史 『「歴史博物館」で学ぼう』をお届けします。

「姫路市立美術館」の北隣にある「兵庫県立歴史博物館」は、大人も子供も楽しみながら歴史を学べる施設となっており、天守に飾られていた本物の「鯱(しゃち)」や天守の模型をはじめ、最新の技術を用いたバーチャルリアリティーシアターなど、姫路城や城下町にまつわる展示や播磨の歴史にまつわる展示がなされています。また館内の体験コーナーでは、十二単や鎧の着付け体験などもできます。

兵庫県立歴史博物館  開館時間:10:00~17:00  
    休館日:月曜日・祝日の翌日・年末年始
    常設展観覧料:一般200円、高校・大学150円、小・中学生100円
    問い合わせ:「兵庫県立歴史博物館」079-288-9011 

以上、姫路円卓会議発行のガイドブック“姫路ぶらぶら”の P52 から
        『「歴史博物館」で学ぼう』を紹介させて頂きました。

 

    藤橋家homepage    http://www.fujihashiya.com/
    たまごや通心(こだわりの通販)http://www.tamagoya.org/
    姫路ケーブルテレビ WINK“たまごや
    ”放映番組~いま、輝いてます~のYou Tubeです。
    http://www.youtube.com/watch?v=GJ15H13ZaRw

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