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2014年11月10日 (月)

尊徳翁の道歌「・・・われを愛せよ、我を敬せよ」

 先週の末に元我が社の社員の結婚披露宴に招かれ参加して

.来ました。

新婦の来賓代表として挨拶をさせて頂きました。人生の節目を

迎えられた新郎新婦と、祝宴に参加されている特にお若い方々

に、幸せになってもらいたいという想いから、中村天風哲人と二

宮金次郎(尊徳)翁という偉大な二人の言葉を紹介させていただ

きながら短い挨拶をさせて頂きました。

 

 今日は、披露宴で紹介した偉人お二人の言葉と解説を、私の

愛読する書籍から抜粋して紹介させて頂きます。

 

 

先ずは、中村天風哲人の箴言(いましめの言葉)です。

 

  「調和ということ事は真善美の美に該当するのでそれは探求

   すべきでなく作為すべきである。」

 

 この言葉を天風哲人は、「真理のひびき」という本の中で次の

様に説明されています。

 「この調和ということは、幸福というものと同様で、常に心に心

    して自ら進んで創り出すべきものであるということも、決して

   忘れてならない。」

 

 「争うことを先にしないで、和することに後れるな」

 

 

 結婚して、自然に、オートマチックに幸せになれるものではあり

せん。幸せを、調和・ハーモニーと表現できるのかもしれません。

調和・ハーモニーは、そこらに初めから存在しているものではあ

ません。

 真の平和と、お互いの自制心と譲り合う心、そして、お互いを

敬い、愛し、楽しみ、導き、助け合うという気持ちで、強い意志を

もって創造していかなければならないのですよと、天風哲人は

説かれています。

 

 

 

次に二宮金次郎(尊徳)翁の道歌を紹介します。

 

二宮金次郎(尊徳翁)の道歌

 

 「父母もその父母もわが身なり、われを愛せよ、

  我を敬せよ」

 

 この道歌については、尊徳翁七代目子孫の中桐万里子氏の

著書「現代に生きる二宮翁夜話」から、中桐万里子氏の言葉を

そのまま紹介します。

 

   金次郎はたびたび、「わが人生、至誠と実行のみ」と語り

  ます。そしてこの「実行」に「勤労・分度・推譲」の三原

  則を提唱します。わたしはこれを、以下のようなイメージ

  で捉えています。

  

  すべてのはじまりとなる、もっとも重要な「至誠」。

  それはシンプルには、一人ひとりが自らの幸福感を知ってい

  ること。自分に注がれている多くのパワーに気づいている

  こと、とも言えます。「父母もその父母もわが身なり、

  われを愛せよ、我を敬せよ」という道歌に凝縮されている

  

 ように、彼は、ひとはみな多くの愛や支援や想いや育みを受

けることではじめて存在できると捉えています。

 

 中桐氏は、致知出版社から「二宮金次郎に幸福論」「二宮金

次郎に学ぶ生き方」などを出版されていますが、その氏の文章

は、楽しく分かりやすく、子供に話し掛けるような温もりと優しが

あり心に染み込んきます。是非、お読み下さい。

 

 また、寺子屋石塾主宰 岩越豊雄氏は、人間学を磨く月刊誌

致知10月号で次のように述べられています。

 

「父母もその父母もわが身なり、われを愛せよ、我を敬せよ」

 

 ここでいう「われ」とは、ばらばらな個としての「われ」への自己

愛ではなく、親祖先との繋がりにおいて存在する「われ」、根源

的な宇宙のいのちに繋がる「われ」への愛敬(あいぎょう)という

ことです。

 尊徳翁の言葉にこうあります。

 

「人、天地の間に生じ、天地の間に物を食い、天地の間に

 住みながら、天地と共に行くべし、天地と共に勤しむべ

 し、天地と共に尽くすべし、元来我が身、我が心は天地

 のものにして我がものにあらず。」

 

 私は、“この父母もその父母も”という親先祖様を具体的な人

数を示すことで、どれだけの恩恵を今自分達が受け活きている

のか。綿々として受け継がれている繋がりとしての命とは如何

なるものなのか、若い方々に実感して頂く為に紹介いています。

 

自分の両親で、2人。

両親の祖父祖母で、4人

三代遡ると、その倍の、8人

五代遡ると、その倍の倍の、32人

 

10代遡ると、なんと、1,024人の父母というご先祖様がおられ

ます。

 

20代遡ると、まあなんと、1,048,576人の父母というご先祖

がおられるのです。

 

 一世代を30年として、30代900年遡ると、私たちの命を生ん

でくれた父母は、10 億人を超えてしまうのです。

この事実を数字で理解する時、私は綿々として受け継がれてき

た祖先からの命だけでなく、寺子屋石塾主宰の岩越氏の言葉

にある通り“根源的な宇宙のいのちに繋がる”何か偉大な大き

な力とも言えるものを強く感じざるを得ません。

 

 

本日は、ここまでと致します。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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