作家 桐島洋子氏の生き方に学ぶ
作家の桐島洋子さんが登場されています。
対談の題名は『大自然に身を任せて生きる』ですl
私はこの対談記事で初めて桐島洋子さんのことを知りました。
悟りを開いた様な心を持たれて生きる姿が強烈に残り、改め
て対談記事の文章を読み直してみました。
桐島さんは、父親について三歳の時に上海に移り住みます。
そして、移り住んで直ぐに戦争が始まります。滞在していた
ブロードウェイマンションというホテルで、深夜ガーンとい
う大反響に叩き起こされます。眼下の河で日本の陸戦隊が
アメリカの戦艦を撃沈して太平洋戦争が、パールハーバーと
同時刻に上海でも始まったのです。
当時の上海は国際的に洗練されていましたが、危険の巣窟
でもあったそうです。テロでしょっちゅう通行止になるから
自分で道を探して帰ってこなければならない。途中で餓死者
がゴロゴロしていたり、昨日まで元気だった人達が翌日には
死んでいる。その様な強烈な体験をして小学一年生の時に帰
国されます。
桐島さんは、手紙で人生が開けたと言われています。
それは、桐島さんは、小さな頃からとても筆まめで、子供時
代の友達にずっと手紙を書いているとそのお父さんが有名な
作家で、その桐島さんの手紙をみて文才を認め、文芸春秋に
紹介され入社します。
事務の下働きの仕事をさせられますが、読者からの問い合
わせの手紙に編集者は返事を書くのが面倒で、桐島氏が返事
を書く仕事がまわってきます。そうしているうちに、また
文才を認められ編集部に配属となり活躍されていきます。
ふとしたことで出会ったアメリカ軍人と結婚し、戦時下の
ベトナムに渡ります。旦那さんが喧嘩で職を失ったことで、
桐島さんが従軍記者として活躍することになります。
危険極まりない戦地で取材活動を続けられますが、その時
の心境を桐島氏は次の様に言われています。
「もちろん危険は危険なんですけど、弾は私を避けて通るも
のだと思い込んでいました。私って非常に楽天的な人間な
んです(笑)。
「ただ、周りの人はどんどん死んでいくのは辛かったですね。
前の晩に一緒にお食事をして、除隊したら医者になって
ベトナムの人達を救いたいとか、そんなことを切々と語って
いた若者たちが、次々と死んでいってしまうんです。」
「ベトナムにいたのは一年ぐらいでした。でも十年ぐらいい
たような気がしますね。」
その後帰国し三人目のお子様が生まれますが、離婚をされ
ます。生きる道が見つからず、長女だけを連れてチャンスを
求めてアメリカを旅されます。ひと月百ドルくらいで乗り
放題のグレイハウンドのバスにのりアメリカ中をぐるぐる回
るのです。
知り合いから知り合いを紹介されながらアメリカの家庭に
居候をするように旅を続けられます。その時に綴った文章が
「淋しいアメリカ人」として出版され賞をとりブレイクした
ためその後生活ができるようになったそうです。
今は、バンクーバーに家をゆっくりとした時間を過ごされ
たり、一方で活発に世界中を旅してまわられていたます。
インドの聖者を訪ねこの方面の探究もしておられます。
そのお話しを紹介します。
ここからの桐島氏のお話に感動し、どうしても紹介したく
なり本日のブログを書きだした次第です。
「そういう方々に散々会ってきたけれども、結局死後のこと
を証明してくださるわけじゃありません。ですから最近は、
死は知ってもしょうがないと言う気もします。
「私たちにできる事はただ、力を抜いて自然に身を任せるこ
としかないんじゃないかと。」
「大変な時には、完全に力を抜いて自分を空っぽにすればいい
んですよ。そうするとなんだかフワッと軽くなるというか、
他の力が入ってくる感じがする。」
「それこそ神様とかサムシング・グレートとか、何か大きな
存在が手を差し伸べてくれるような感じがするんです。
私はそれを海で今のいました。」
注)桐島さんは、海に潜ったら大抵の男には負けないという
大の海女だそうです。
ここからが、桐島氏の話しのクライマックスとなります。
「大きな波が来る時には、もう何をやったってしょうがない。
逆らっちゃダメだと思って、パッと体の力抜く癖がついたん
です。それからはもうどんな波が来たって怖くなくて、瞬間
に力を抜くことができるようになった。
それが人生のいろんな場面で役立ちましたね。他の人がガッ
と身構える時に、私は逆にフッと力脱いちゃう。そうすると
なんだかうまくいくんですよ。」
「だから自然に身を任せて生きていればいい。私たちは普段、
ジャッジメントばかりして生きていますが、本当はノージャ
ッジメントのほうが人生もうまくいくんじゃないかしら。
様々なことに対して、これはいい、あれは悪いと区別をせず、
すべては必然と受け入れていくことが大事ではないでしょう
か。」
自然に身を任せて生きればいい。すべては必然と受けれて
いくことが大事ではないでしょうかという桐島さんの最後の
言葉を噛み締めながら締めくくりとさせて頂きます。
最後までお読み頂きありがとうございます。
追伸:
桐島さんの「人生はまだ旅の途中」という本を買い求めて
おり、今からワクワクしながら読もうと思っています。
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コメント
はじめまして
桐島洋子さんが好きで、こちらにたどり着きブログを読ませていてだきました。
桐島洋子さんの本はすべて読んでいます。
本当に魅力的ですてきな方ですよね。
東京まで逢いに行ったこともあります。
ひとつ気になったことがありました。
3人の父親であるアメリカ軍人の方とは
結婚はしていません。
結婚は勝見さんとだけです。
おせっかい すみません。
投稿: 大社玲子 | 2017年5月16日 (火) 13時32分