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2015年7月27日 (月)

伊與田覺先生の仮名論語を読む

 つい先日から、伊與田覺先生の仮名論語の音読を始め毎日

続けています。とはいえまだ26日続いているだけです。

 論語はご承知の通り、學而(がくじ)第一から尭曰(ぎょう

えつ)第二十の二十篇からなり、一日一篇を音読すると二十日

で一冊を読むことができます。(仮名論語 一冊313ページ)

 

 今までろくに論語を読んだり勉強することはありませんで

しが、月刊致知を読み進める中で、何度も色々な方が論語に

ついての教えを語っておられ、その教えを読んでいる内に、

そろそろ論語なるものを読んでみよたいなという思いに駆ら

れる様になってきました。そして、月刊致知の確か5月号に、

村上和雄博士との対談シリーズで、篠裏部禎氏が登場し、脳は

「論語」が好きだったというお話がきっかけで音読し出すこと

となりました。

 

 

 伊與田覺先生の「仮名論語」は、姫路商工会議所青年部の

勉強会で、英斎塾(人間学探求講座)塾長 三木英一先生から

論語を教えて頂くときに教材として使用されたものです。

 

三木英一先生の英斎塾のホームページです。

http://www.k5.dion.ne.jp/~eisai/jyuku/

 

 

 伊與田先生には、先生が「大学を素読する」を出版された時

に直接お話を伺い、また、あるホテルの朝食会場で偶然伊與田

先生にお目に掛かりご挨拶を申し上げたところ、満面の笑顔で

大きな優しさで包み込むようにご挨拶頂き、仁者とはこの様な

方なのだと心底感動いたしました。

 

 その仁者が、生涯の師父と仰いでおられた安岡正篤先生の

ご逝去から喪に服しながら、立つ気力を失って行かれた時に、

一周忌の時に、当時の師友会会長の新井正明氏が挨拶のお話の

中に引用された、論語の言葉に非常な衝撃を受けて立ち直る

機会を持たれました。

 そして、自らを「論語読みの論語知らず」と諌められ、この

度取り上げた「仮名論語」を直筆で書き上げられるのです。

 

新井氏が引用した文章とは、雍也(ようや)第六の次の文章です。

 

冉求(ぜんきゅう)曰わく、

『子の道を説(よろこ)ばざるに非ず、力足らざればなり。』

 

子曰わく、

『力足らざる者は中道にして廃す。今女(なんじ)は限れり』

 

和訳:

 冉求が言った。

『先生の説かれる道を喜ばないわけではありませんが、ただ

 何分にも私の力が足りませんので行うことが出来ません。』

 

先師が言われた。

『力が足りないかどうかは、力の限り努力してみなければ分

 からない。力の足りないものは中途でたおれるまでのこと

 だが、今お前は、はじめから見切りをつけてやろうとしな

 い。 それではどうにも仕方がないよ。』

 

 

 昨日音読した、里仁第四には、父親、母親に対する子供と

してどうあるべきかという諌めの言葉があります。

 今の世には通じないかもしれませんが、この様な教えを

小さい頃から受けていた戦前の日本は、秩序が保たれる世界

から尊敬される国であったことが伺えると感じました。

 

子曰わく、

『父母に事(つか)えては、幾(ようや)くに諌む。

 志の従われざるを見ては、又敬して違(たが)わず、労して

 怨(うら)みず。』

 

和訳:

先師が言われた。

『父母にもし間違いがあれば、それとなく穏やかに諫める。

 不幸にして聞き入れてもらえない場合には、前のように

 敬って逆らうことなく、父母のために骨折っても怨みは

 思わない。』

 

 親に対する態度に、私自身が大いに改めねばならないと反省

しております。

 

あと三つの文章をここで取り上げ締めくくりたいと思います。

 

 

子曰わく、

『之を知る者は、之を好む者に如かず。

 之を好む者は、之を楽しむ者に如かず』

 

和訳:

先師が言われた。

『知る者は好んでやる者には及ばない。

 好んでやる者は、楽しんでやる者には及ばない。』

 

 

 

子曰わく、

『その身正しければ、令せずして行われ、

 その身正しからざれば、令すと雖(いえど)も従わず。』

 

和訳:

先師が言われた。

『上にあるものが、正しければ、命令しなくともよく行われ、

 正しくなければ、どんなに厳しい命令を下しても、

 民はついてくるものではない。』

 

 

 

子曰わく、

『君子は和して同ぜず、小人は同じてはせず。』

 

 

和訳:

先師が言われた。

『君子は、誰とも仲良くするが、強いて調子を合わせたり

 しない。小人は誰とも調子を合わせるは、心から仲良く

 しない。』

 

 

 論語を人生で初めて読み出した私と致しましては、

先ずは、『論語読みの、論語知らず。』と言われる位に

少なくとも論語をある程度読める様になりたい。

 その前に、一つ一つの教えを実際の生活の中で、

役立てながら、我が身を磨いていきたと存じます。

 

 

 

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございます。

 

 

 

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2015年7月21日 (火)

天風会 神戸夏季修練会に参加

  

 公益財団法人天風会が行う神戸夏季修練会に参加してきま

した。日程は7月18日()から20日()の3日間で早朝

から夕方まで、北海道から沖縄まで全国から138名の方が

集まり、真剣に楽しく修練に励みました。

 

 中村天風先生の教えとはいかなるものか簡単に紹介します。

この文章は、今年の4月に天風会から出版された天風先生の

講話録「真人生の創造」のまえがきで宮田理事の述べられて

いる言葉です。

 

 

「中村天風先生が説かれた「心身統一法」は、一言でやさし 

 く言えば「積極精神をつくる方法」です。この「積極精神」

 というのは、よく言われる「前向き」「プラス思考」とい

 うようなものとは少し趣を異にしています。

   天風先生が言われる「積極」とは、 人生にどんなこと

 が起ころうとまた同じことの繰り返しの毎日であろうと、

 心の動揺させたり焦燥感を持つことなく、常に誠と愛と調和

 を以て、 穏やかな冷静な心の状態でいるということなので

 す。つまり何かに張り合おうとか負けまいというような対抗

 する心ではなく、先入観や偏見を持たず、怒りや恐れや悲し

 みなどにとらわれない、澄み切った静かな心の状態で物事に

 対応することです。

 

  この真の積極精神を身につけることができれば、どんな人

 でも、世の中を動かす重責を担ったリーダーであろうが、

 競争原理に巻き込まれがちな企業経営者であろうが、世間や

 家庭内の人間関係に心をくだく主婦であろうが、そして将来

 のことが定まらず不安を抱える若者であろうが、人生の問題

 を解決し、幸福で価値高い人生を送ることができるのです。」

 

 上記の宮田理事が言われている天風先生の説かれる積極精神

を各人が創り上げるために夏季修練会が開催され、参加した

皆さんは大きな学びを得て、そして、感動を胸に三日間の修練

会を終え散会しました。

 

 今回、私が特に学んだことは、天風式座禅法である安定打坐

(あんじょうだざ)を行う際の心の持ち方です。安定打坐を行う

時は、肩の力を抜き、丹田に氣を込めて、肛門を締める(クン

バカハ法)と教えられていますが、これまで丹田に氣を氣を込

めるということがを私は、余り理解できないがために、重きを

置かずにやっていました。

 

 今回、大きな手術をされて入院中にも係わらず、医者の許可

をとり駆けつけて頂き渾身の講話をされた講師のお話から大き

な氣付きを頂きました。

 

『丹田に氣を込めるとは、丹田を心の目で真剣に見つめ、丹田 

 に氣が込もっていると(素直に)信じることである。』

 

 講師の方が壮年時に、心臓の病気を患い、天風会に入会して

真剣に修練に励んでこられたこれまでの人生のお話しと、丹田

に氣を込めるお話しが、私の心に素直に入り大きな合点を頂い

たのです。

 

 他にも多くの学びを頂きましたが、天風先生の説かれる

「心身統一法」は実践哲学です。人の世のために役立つ、真に

幸福で価値の高い人生を送るためには、この世とお別れする

まで修練をありがたく、直向きに続けることが何よりも大切で

あるということにも気付かせて頂きました。

 

最後に、毎朝唱える『誓 詞』を掲げ締めくくります。

 

『誓 詞』(誓いのことば)

 

 

今日一日

怒らず 怖れず 悲しまず、

正直 深切 愉快に、

力と 勇気と 信念とをもって

自己の人生の責務を果たし、

恒に平和と愛とを失わざる

立派な人間として活きることを、

厳かに誓います。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。

 

 

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2015年7月13日 (月)

父親の思いは・・・父親と息子

  

 先週高校時代のサッカー部の先輩の通夜式に参列してきまし

た。私達クラブのOB会会長で72歳、いつも元気で笑顔で、

後進の指導に熱心で、私達のOB会だけでなく色々な活動を支え

て活動されておられた方です。だから、会社を引退されておら

れるのに、本当に沢山の方がお参りに来られていました。

 

 お亡くなりになられたのは、トライアスロンに参加中の水泳

での事故が原因です。突然のことでご家族の方の悲しみは計り

知れません。26歳の喪主様の通夜式でのお言葉からなんとも言

えない遣る瀬無いお気持ちが伝わってきます。

 

 ご挨拶の最後に、ご子息様は、

 

『本日起こし頂いた皆様にお願いがございます。私の父は仕事

に忙しく、また単身赴任で殆ど家にいることはなく、一緒に

生活したという思い出がありません。

 仕事も落ち着いてきた頃には、自分が大学や就職で家を離れ、

父と殆ど話をすることもありませんでした。だから、父が何を

考え、どの様な思いで生き、どんな生き方をしてきたかを私は

知りません。だから、父がどんな人間で、どの様に生きていた

か教え頂けませんでしょうか。』

 

 私の父は12年前に亡くなりました。私も生前父親とそんな

に話をした思い出はありませんが、逆に亡くなってからの方が、

父のことを考え、何か会話にもならない会話をしていることが

増えた様な気がします。亡くなってからでないと見えてこない

ものがあるのかもしれないとも思います。

 

 私も子の父親として子供達に願うことと言えば、何も難しい

ことはないと思います。

 

 健康で長生きをしてもらいたいということは言うに及ばず、

笑顔で楽しく感謝の気持ちを持ち続け、立身出世よりも人様

に好かれて、人様から頼りにされる人間になって欲しいとい

うことだと思います。亡くなられた先輩も同じ気持ちではない

でしょうか。

 

 NHKテレビで『ファミリーヒストリー』という番組があり、

先週は、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんが出演されていま

した。この番組をご存知の方も多いかた思いますが、その

出演者の家族の歴史を徹底的にさかのぼり調べ上げ、知られ

ざるファミリー秘話を見つけ出していくというものです。

 

 鳥越俊太郎氏出演時のタイトルが、『父との溝 長女から

番組にメール 父の手紙に真実が』というものでした。

 

 鳥越氏は、裕福な家の次男である父親の生き方を「弱者」

の生き方であると思春期の頃から否定し出し、父親が亡くな

った後も、父親との溝は深く残っていました。

 鳥越氏は長男で、京都大学進学で早く家を出たことから

その後に父親と生活することなく、今回の番組で全く知らな

かった父親の生き様を知ることになります。

 鳥越氏は、番組最後の感想を述べるところで、多くは語り

ませんでしたが、父親との溝は、かなり小さくなったと私は

感じました。

 そして、鳥越氏の姉妹(長女)が最後に言った次の言葉にも

頷いておられたと私には見えました。

 

『俊太郎さんとお父さんは、生き方も考え方も本当にそっく

 なんです。』

 

 この番組では、鳥越氏とお父さんとの溝がなぜ出来たかは

解りませんでしたが、鳥越俊太郎氏が何かの切っ掛けで持ち

続けることになってしまった[何かの思い込み]があり、

これまでの親子間だけでなく、鳥越氏の生き方にも、大きな

負の影響を与えていたのではないでしょうか。その[何かの

思い込み]が溶けてなくなることを切に願っております。

 

 涙ながらにご挨拶をされた先輩の息子さんの若い喪主様に

何かを伝えたいという思いから今日はブログを書き出しまし

たが、何もまとまらずという結果になってしました。

 

 そういえば、以前読んだ本で、内容は覚えていませんが、

『父から息子への手紙』という様な題の本にえらく感動した

ことをふと思い出しました。探して読んでみます。

 

まとまりなく、終わります。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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2015年7月 6日 (月)

青山繁晴氏講演会“祖国は甦る”日本は資源大国!

  

 平成27628()に開催された姫路経営者漁火会主催

の青山繁晴氏講演会『祖国は甦る』に行き、青山氏の情熱的

なお話を聴いてきました。

 

 私は主催する姫路経営者漁火会にこの春入会させて頂き

この度の青山氏の講演会をはじめ、とても有意義な貴重な

勉強の機会を与えて頂いています。

 

 講演会時に配布されたレジメの内容は膨大で、質問形式で

書かれていました。色々な話を聞かせて頂きましたが、憲法

の話、日本人の自虐的歴史認識が如何に愚かであり、そろ

そろ訳のわからない呪縛から自らを解き放てばならないとい

う事、そして、北朝鮮の核開発などは本当の脅威でなく、

本当に恐ろしいのは、ソ連が崩壊時にお金欲しさに、中国と

北朝鮮に天然痘の培養ウィルスを売ってしまっているとため

潜在的なテロの危険性があること、などなど本当に真剣に

考えさせられる話が盛りだくさんでした。

 

 その中で特に私が興味をもったのが、メタンハイドレート

の話です。メタンハイドレートは、南海トラフなど太平洋側

のことしか知りませんでしたが、これは、海底深く採掘には

莫大な経費もかなり掛かり、実用化するのは困難であると

理解していました。

 

 しかし、本当は日本海に採掘しやすい状態で大量に見つ

かっているという事実を青山氏から聞かされ驚いています。

 

 皆さんも日本海沖で発生したナホトカ号の重油流出事故を

覚えておられると思います。この事故は199712日に発生

し大量の重油が流出しました。沿岸に押し寄せたものだけで

なく、海中にも固まりとして残留している問題があり、その

調査を青山繁晴氏の()独立総合研究所が政府より依頼され

ました。

 

 青山繁晴氏の奥様であり独立総合研究所の役員である青山

千春氏は、水産学研究の権威であり、その原油の塊の調査に

は魚群探知機を独自の開発した方法で行ったそうです。

 その調査の時に、青山千春博士が偶然に発見したのが、

メタンハイドレートの柱だったのです。

 

 そのメタンハイドレートの柱とは、日本海海底から自然に

湧き上がってくるメタンガスが、海底の圧力と低い温度によ

り凍ってスカイツリーのような柱を何本も作っているのです。

その高さは高いものでスカイツリーの倍ほど(900m)もあると

いうことです。

 

 これは、莫大なエネルギーが日本海の海底にあり、採掘に

ついてもそれほど費用は掛からず、日本は資源大国となる

計り知れない可能性があるということを意味しています。

 

 それだけだなく、そのメタンハイドレートの柱の先(頂上)

からは、どんどんメタンガスが溶け出し、強力な温暖化ガス

として大気に放出されているため、この日本海のメタンハイ

ドレートの活用は、地球温暖化を食い止めることにも繋がる

のです。

 

 この様なエネルギー革命を起こす可能性のある、日本海

メタンハイドレートがなぜ最重要な国策として研究が進め

られていないのでしょうか。政府は経済産業省に35億円

の研究予算をとり、当時東大の教授で、現在某私立大学の

特任教授に丸投げしてしまい研究が進んでいないという

ことです。権威主義や利権という人間の愚かさが、我が国

の大きな可能性を阻害しているのです。

 

 青山繁晴氏は、安倍首相にこの話は直接伝えているとい

うことですが、大きな進展を期待せずにはいられません。

 

 今日は、姫路経営者漁火会主催の青山繁晴氏の講演会を

拝聴し、特に興味を唆られた日本海のメタンハイドレート

の話をまとめて見ました。 これから青山繁晴氏の動きに

注目していこうと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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