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2016年12月12日 (月)

『「幸せって何?」福島智先生の著書を読んで。』

『「幸せって何?」福島智先生の著書を読んで。』

 福島智(さとし)先生という方をご存知でしょうか?
1962年生まれ。3歳で右目を、9歳で左目を失明され、18歳
で失聴し、全盲ろうとなられました。1983年東京都立大学
に合格し、盲ろう者として初の大学進学をされます。金沢
大学助教授を経て、2008年より東京大学の教授をされてい
ます。
 人間学を学ぶ月刊誌11月号で、鎌倉円覚寺管長の横田南
嶺氏が「禅語に学ぶ」という連載の中で、致知出版社の藤
尾社長が、福島先生のお話を聞き、著書読んで感じられた
福島先生が持つ、四つの特質についてのお話を引用されてい
ました。その四つの特質とは次の通りです。
『それは、第一に非常に明るいこと。次にはユーモアがあ
 ること。そして三つ目は常に人に何かを与えようとして
 いること。四つ目は自分が主語の人生を生きている。』
ということです。
 私は、先ず、静かに目を閉じ、何も見えず、何も聞こえ
ないという状況を想像してみました。そうすると訳のわか
らない恐怖とも言えるものが心に込み上げてきました。
 全く何も見えず、聞こえない方が、なぜその様に生きら
れるのかを知りたくて福島先生の著書を読み出しました。
その著書の題名は、『僕の命は言葉とともにある』です。
 この著書の中で先ほどの四つの特質の4つ目の主語で
生きるということについて触れられいるので先ずその文
章から紹介します。
「自分の人生にあまり不満を感じないですむこつ」紹介
したい。
 簡単に言えば、それは自分の人生の「主語」を常に
自分にする、ということだ。つまり、自分が人生で何を
したいのかは、「自分(あなた)」が考え、どんな生き方
をするかも自分が決める、ということである。
 もちろん、自分だけでは生きられない。多かれ少なか
れ、生きるコトは他者との共同作業だ。ただし、それを
前提としつつも、人生を決める主体は自分にしかない、
ということである
 逆に言えば、自分ではない「だれか」や「なにか」を
主体にしていたら、あなたは人生の主人公でなくなって
しまうだろう。
 成人とは、あなたが自らの人生の「主語」になりきる
ことなのだと思う。
 
 
 この著者の最終章で、この本を書いたねらいについて
次の様に説明をされています。
 そのねらいとは、盲ろう者としての私の体験を通して、
読者の皆さんに生きる上でのヒントを見つけていただく
ことです。
と言われた後に、次の様に先生は問われています。
『では生きる上での幸福についてはどうでしょうか。』
 ここから漸く、本日の表題に掲げた『幸福とは何か?』
という命題に少し触れてみようと思います。
 皆さんは、自分自身にとって幸福とはどの様に捕らえら
れておられますか。
 福島先生は、桂米朝が何かの落語の枕で紹介していた
男の道楽ないし、欲望を歌った面白い狂歌を紹介されて
います。
「楽しみは後ろに柱前に酒、左右に女ふところに金」
身もふたもない内容でも、この短い一首に人間の、少なく
とも男の典型的な欲望のエッセンスが詠い込まれているの
はみごとであると先生は評価されています。
 また幸福論を書いた哲学者ラッセルの「幸福な人」に
ついての話も紹介されています。
「たいていの人の幸福はいくつかのものが不可欠であるが、
 それは単純なものだ。すなわち、食と住、健康、愛情、
 仕事の上の成功、そして仲間から尊敬されることである」
この言葉に対して、天才哲学者の言葉にしては、なんだか
肩すかしをくらったような感じがすると言われていますが、
はなはだもっともで、当たり前のことかもしれないけれど、
これが全部揃っている人はそんなにいないのかもしれない
と私も思います。
 それで結局、幸福とはなんなのでしょうか。どうすれば、
幸福になれるのでしょうか?
 そこで福島先生は、自閉的障害を持っている詩人、原田
大助氏の『ある』という詩を紹介されています。
葉っぱだって石ころだって
そこにあるだけで
心を動かす力がある。
それが“ある”ということなんかな
星の光が見える
星と僕は知らないもの同志やけど
僕の心を動かす力を持ってるんやな
僕だってそこに“ある”
“ある”ものはみんな大切なんや
 福島先生の幸福の源泉は、一言で表現するとすれば、
それは他者との交わり出ないかと言われています。
 次に、福島先生が東京大学の入学式の祝辞で述べられた
お話の中から、盲ろう者になって学んだ二つのことについ
ての話をそのまま引用します。
 私は盲ろう者になって、その体験から二つのことを学ん
だように思います。一つは、人間は一人ぼっちでは生きて
いけないということです。他社とのかかわり、他者との
コミュニケーションがなければ、どのように知識や情報が
あっても、あるいは、すばらしいご馳走を食べていても、
生きる上での魂のエネルギーは湧いてこないということで
す。そしてもう一つは、どのような困難な状況にあっても、
可能性がゼロになるということはない、チャレンジし、
現状を変革していく可能性は必ずある、ということです
 結局、『幸せって何?』ついての明確な答えは出てきま
せんが、たまたま見ていたテレビで『自閉症の君が僕たち
に教えてくれたことは』という番組で、自閉症の作家東田
直樹氏が言われれいた次の言葉を紹介して締めくくります。
「生きる上で大切なことは何だと思われますか?」と
自ら問い、そして、次の様に答えられています。
「命のバトンもその一つですが、僕は人の一生は繋ぐもの
 ではなく一人ずつが関係するものだと思います」
 東田氏もコミュニケーションが如何に人生にとって不可
欠であるかと言われていると感じました。
 福島先生の著書を読み、幸福とは何?生きるとはどうい
うことなのかとということを改めて強く考え直すきっかけ
になりました。読書は、ええな。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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