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2020年7月27日 (月)

『やってみよう。やってみなければわからない』

『やってみよう。やってみなければわからない』

 

  今日は人間学を学ぶ月刊誌致知8月号の連載・第109回目となる

 「二十代をどう生きるか」に登場されている公文教育研究会社長の

 池上秀徳氏の『 やってみよう。やってみなければわからない』と

 いうお話を読み直しながら、二十代などの若い人だけでなく何歳に

 なっても成長し続けるための考え方や生き方を学んでみようと思い

 ます。

 

  皆様は公文式学習法という名前は聞かれたことがあると思います。

 致知に次のように紹介があります。

 

 「一人の父親び、我が子への愛情から始まった公文式学習法。

  誕生から六十年の時を経て、現在世界五十を超える国と地域に

  活動の場が広がり、多くの子供たちの「生きる力」を育み続けて

  いる。」

 

  池上氏は東京大学を卒業し公文教育研究所に就職をされます。

 そして、公文式の基盤となる教材開発に長年携わり、2015年から

 社長を務めておられます。

 

  池上氏が入社間もない頃に現場での忘れ難い一人との少女との

 出会いを紹介されています。知的障碍のある小学三年生の女の子で、

 数字を教えるところからマンツーマンで教えた結果、一年後には

 二桁の足し算までできるようになったのです。彼女の指導を行う

 で気づいたのは、誰にも一段上に成長する時が必ず訪れると言う

 ことです。毎日の学習でコツコツと経験値を重ねると、それまで

 できなかったことがある日突然できるようになるという人間的

 成長の手助けにより大きな気づきを得られたのです。

 

  この事を池上氏は次の様に表現されています。

 

  人間的な成長において大切なのは自分の中に意識して蓄えてきた

 スキルやメンタルの練度と強度です。「ある日突然、できなかった

 ことができるようになった」。それまでの努力や経験などが練り

 上げられて積み重なり、飽和点に達した時に一気に花開くのです。

 

  池上氏は社会人になって気づかれたそうですが学生時代に培って

 来た習慣が働く上で大切な仕事力となったと言われています。

 

  その一つが「段取り力」です。その日一日、今週一週間と、常に

 段取りを意識する習慣が身に付いていた事は、社会人として非常に

 役立ったそうです。

 

  そして段取りをしっかりしながら、仕事は一人でするものでは

 ありません。ですから、こまめな「報・連・相」を含むプロセス

 管理と成果を意識して絶えず仕事すると言う事が非常に大事だと

 いう事です。

 

  池上氏は読書の大切さも説いておられます。読書は生きる上での

 基盤となる教養や思考力が鍛えられます。すでに五千冊以上の本を

 読んでおられるそうです。読書の話はこの後にも続きます。

 

  公文式教育研究所を創設したのは公文公(とおる)氏です。池上

 氏は、その公文公氏から授かった大切な三つの薫陶を紹介されて

 います。

 

  一つ目が読書の効用です。公文会長も大変な読書家だったそう

 です。そしてよく使っておられた言葉が「晴耕雨読」でしたが、

 公文会長にとってのその意味は、「雨の日」を逆境と捉え、「不遇

 の時こそ読書を通じて精神を養うべきだ」とよく言われていたそう

 です。

 

  公文会長は若き頃徴兵されて満州に赴き、零下三十度の極寒の地

 で任務に当たります。その劣悪な条件で心身共に疲れ果てていても、

 毎夜トイレに籠もって懐中電灯の明かりだけで二〜三時間も本を

 貪り読んだそうです。読書習慣を持つと、不運なことがあっても

 挫けずに晴耕雨読の心境で生きていけると言われています。

 

  二つ目は現実主義。決して理想論で終わらせず、現実への徹底

 した認識に基づく発想と行動を常に重視するという事です。

  公文式は子供の能力を伸ばす方法を追求するので、最も大切な事

 は子供の現実から学ぶことであると言うことです。

 

  そして三つ目が社会貢献へのまなざしです。公文会長の中に

 公文式を社会に役立てたいと言う思いが最初から強くあり、会社

 創立八年目、まだ赤字の状態の時から養護施設に行く漫画式学習を

 無償で導入しています。その思いは現在、「教育を通じて世界平和

 に貢献する」と言う理念とない、公文式教育研究所に根付いておら

 れるという事です。

 

  最後に池上氏が二十代の皆さんに是非とも伝えたいのが、次の

 公文会長の言葉です。

 

 「やってみよう。やってみなければわからない」

 

 『孟子』の「なさざるなり。能わざるにあらざるなり」(できない

 のではない、やろうとしないだけだ)との処世訓を公文会長が自身

 の言葉に置き換えたものです。「忙しい」「難しい」、そうした

 できない理由を並べるのではなく、自分の可能性を探るために

 チャレンジする。その喜びと成長の感情を若い人にも味わって

 いただきたいと思います。

 

  以上、致知8月号から連載「二十代をどう生きるか」の池上氏

 のお話を紹介しながら学んでまいりました。

 

 「やってみよう。やってみなければわからない」この言葉を読み

 改めて我社の「藤橋家の誓い」という小冊子に掲げている相田

 みつを先生の言葉がふと思い出されましたので、ここに紹介して

 本日の締め括りと致します。

 

 『M君へ』 相田みつを

 ともかく 具体的に動くことだね。

 いま、ここ、を 具体的に動くーーーそれしかないね。

 具体的に動けば 具体的な答えが出るから。

 自分の期待通りの答えが 出るかどうか それは別として

 具体的に動けば 必ず具体的な答えが出るよ。

 そしてーーー動くのは自分。

 

  最後までお読み頂きありがとうございます。 

 

 

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2020年7月13日 (月)

『最悪を最高の出来事に変える最強のピアニスト 致知7月号より』

『最悪を最高の出来事に変える最強のピアニスト 致知7月号より』

 

 人間学を学ぶ月刊誌致知7月の話を読んで大変驚きました。

アメリカで成功を収め始め活動をされていたピアニスト西川梧平

氏は、ピアニストにとって生命線の指を難病に侵され、医師から

「一生ピアノを弾けない」と宣告されます。

 

 両手の指がジストニアという難病で動かなくなりながらも、リハ

ビリを続け、左手の指が使えるのは二本、右手はなんとか五本指が

動くようになり、その後、七本指のピアニストとして世界中で活躍

する夢を掴んで行かれます。

 

 とんでもない逆境をプラスに捉え、自らの人生を切り開いてきた

西川氏の思考法を、人間学を学ぶ致知7月号のインタビュー記事を

読み直しながら学んでみようと思います。

 

 致知7月号の西川氏の話の題名は『最悪と思われる出来事も、

考え方と行動によって 最高の出来事に変えられる』です。

 

 

 私は5月からYouTubeのアップを始めましたが、そのテーマが

「人間の心で行う思考は人生の一切を創る」であり、西川氏という

ピアニストは、正にこの言葉を具現化しながら夢をかなえ続けて

こられた人です。

 

 この致知7月号の西川さんのお話を紹介しながら話を進めて参り

ます。

 

 

 西川氏のピアノ人生は、十五歳というかなり遅い時期にピアノを

始められので「絶対にピアノでは音楽大学に行けない」と笑われ、

ニューヨークからスカウトされた時も、「そんなうまい話はない。

絶対に成功しない」と言われました。また、先ほど紹介した脳神経

の指の難病で指が動かなくなった時は、五人の医師から「ピアノは

二度と弾けない」と告げられます。

 

 西川氏は「絶対無理」と言われ続けたことを叶えてきた人生で

あると自らの人生について語られています。

 

また、諦めなかったことで、それらをすべて可能にすることができ

たからこそ、そういう実体験を多くの人に伝えることで、夢を諦め

ない力を身につけてほしいと願い、講演にも力を入れておられます。

 

 何故、七本の指で弾くピアノの音に、強い魂がこもっていると

感じられるほどの力があるのでしょうか?

(YouTubeを検索して聞いてみてください。実感できます。)

7本指のピアニスト/西川悟平 生演奏

 

それは、まだ日本にいた時に、ニューヨークにスカウトされた、

生涯の師となるデイヴィッド・ブラッドショー先生に先ず教えられ

たのが、「Find your own voice」自分の声を見つけなさい。

技術ではなく、音色で勝負をしなさいと教えられ、その教えを計り

知れない努力で身につけてこられたからです。

 

 心に響くメロディーにするためには「消えていく音の中にある音

を聴き、そこに次の音を重ねていくのです。」という西川氏の言葉

を一言だけ紹介しておきます。この詳しい話は致知本文でご確認

ください。

 

 

 アメリカで指が動かずピアノが弾けず収入もなくなりアルバイト

をされますが、そこで知人の紹介で幼稚園で働くようになります。

その時に西川氏の考え方が百八十度変わる事件が起きるのです。

 

 幼稚園児たちにせがまれて、当時動かせた五本指だけで「きら

きら星」を弾いたのです。指は曲がり、変な指づかいでしたが、

子供たちは、そんなこと全く気にせず、単純に演奏を楽しみ喜ん

でくれたのです。

 

 その時、西川氏は、「いま動く指だけで弾けばいい」とハッと

気づくのです。それまではどうすれば再び十本の指で弾けるよう

になるかと考えていたのが、「五本指しか動かない」ではなく、

「五本も指が動く」という意識に大転換し、心からご自身の指に

「ありがとう」と感謝した瞬間、この病気が西川氏の味方になっ

て、翼として羽ばたき始めてくれたと語られています。

 

 

「最悪と思われる出来事も、ちょっとした考え方と行動の違いに

 よって最高の出来事に変わることがある」

 

 この言葉が、西川氏の座右の銘です。闘病で苦しい時もありま

したが、渡米して二十一年間、スポンサーが途絶えたことがなく、

人生を諦めず、常に感謝することを忘れなければ、周囲の方々も

協力してくださるのだとこれまでの人生を振り返っておられます。

 

 実は、西川氏はこれまで世界中でニュースになっているような

大事件に何度も巻き込まれているのです。

 

 2001年、ニューヨークで同時多発テロがあった時、ワールド

トレードセンターの上層階でアルバイトをしていて、混乱の中で

何とか命拾いをされたり、2003年にSARSが大流行した時は、当時

ルームシェアしていた友人がSARSに罹患し、西川氏は一時期隔離

されていたそうです。その他、挙げればきりがないそうですが、

どの出来事も渦中は八方塞がりでどうしようもないと思われがち

ですが、必ず出口があったと言われています。

 

 そして、指の難病もそうですが、闇が暗かった分、出口の先に

広がっている世界は光輝いているのです。

 

 人間学を学ぶ月刊誌致知7月号から七本指のピアニストの

『最悪と思われる出来事も、考え方と行動によって最高の出来事

に変えられる』というお話のほんの一部を紹介しながら、致知7月

号の特集『百折不撓』の話を学んで参りました。

 

 皆様にも色々と感じて頂けたかと思いますが、私は、この致知と

のご縁があるからこそ、この様な素晴らしい「逞しく、痛みを感じ

るほどの美しい人間の生き様」を学ばせて頂ける幸運に感謝して

おります。そして、我社の全社員に致知を配り、みんながこの致知

を毎月読破し、日頃から社員のみんなが、致知に紹介されいる素晴

らしい人間の生き様や、歴史などを楽しく、当たり前の様に話題に

する会社になることが私の夢です。そうなれば、我社の全社員の

人間力が大いに高くなり、この世の中を幸せにしてくことが出来る

と確信しているからです。

 本日も最後までお読み頂きありがとうございます。

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2020年7月 6日 (月)

『危機から生き残った無酸素登山家の心の習慣 致知7月号より』

『危機から生き残った無酸素登山家の心の習慣 致知7月号より』

 

 こんにちは。本日は人間学を学ぶ月刊誌 致知7月号から無酸素

登山家小西浩文氏の「危機から生き残った人の習慣」というお話を

読み返しながら、幾度も命の危機に遭遇しながらも、それを回避

してきた小西氏の心の持ち方や、致知のこの文章の紹介にある通り、

小西氏の「心の習慣」を身につける生き方について学ん参ります。

 

 今、武漢コロナで危機的状況にある中で大いに学ぶべきことが

あると思います。

 

 私はこの小西浩文氏という方を知りませんでしたが偉大な登山家

です。致知では、小西氏の事を次の様に紹介されています。

 

 1962年石川県生まれ。15歳で登山を始め、1997年に日本人最多

となる「8000メートル峰6座無酸素登頂」を記録。20代後半から

30代前半にかけて3度のがん手術を経験。がん手術の合間に2座の

8000メートル峰、ブロード・ピークとガッシャープルムⅡ峰の

無酸素登頂に成功。がん患者による8000メートル峰の無酸素登頂

は人類初となる。現在は、経営者向けの講演活動も続ける。

 

 

 標高八千メートルとはどんな世界なのでしょうか。

 

 富士山の優に二倍以上の標高がある八千メートル級の山々は、

まさにデスゾーン(死の世界)。酸素は平地の三分の一まで減り、

少し体を動かすだけでも苦しく、意識は常に朦朧とした状態が

続きます。頭痛や吐き気など様々な症状と闘いながら、酸素ボン

ベを使わず体力と精神力だけで勝負するわけですから、その苦痛

は想像を絶します。僅かな失敗や油断が死を意味することは、

言うまでもないでしょうと、小西氏は語られています。

 

 

 小西氏は、これまでに何度となく危機を迎えていますが、その

危機を乗り越え生き延びてこられました。危機についての小西氏

の言葉です。

 

「すべての事象には必ず何かの前触れがあると言うことです。

 それは多くの場合、わずかな兆しのようなもので、気づかずに

 終わってしまうことが多くあります。

 しかし、その兆しをキャッチすることは危機管理の上でとても

 重要なのです。そして、もちろんそれは登山に限った話では

 ありません。」

 

 

 また、事故の多く起きるのは、ちょっとした心の緩みが引き

起こすと言われています。

 

「山にはいくつもの難所があります。最大の難所を超えられずに

 遭難する登山家もいますが、最大の難所を超えた、それよりも

 やや難度の低い場所での事故もまた多いのです。最後の最後

 まで緊張感を維持できるかどうかは登山家にとって不可欠な

 条件です。」

 

「東日本大震災以降、よく「想定外」という言葉が使われるよう

 になりました。しかし登山家においては想定外という言葉は

 通用しません。危機の九割は予見できることを考えれば、

 想定外と言うのは甘えに他ならないというのが私の考えです。」

 

 この小西氏の言葉は、武漢コロナのこの難局に絶対に負けずに、

果敢に乗り越えて行けとの励ましの言葉にも聞こえます。

 

 

「この想定外の事態を避ける方法は一つ。自分の想像力をフルに

 働かせて、常に最悪の事態を想定して事前に手を打つことです。

 ビジネスでも防災にもそのことを常に根底に据えていないと、

 いざと言う場合に大変な事態を招きかねません。」

 

 

 また、小西しの鍛錬の想像を絶する凄さに驚かされます。

 

「八千メートル級の山々に無酸素で登るには、他の登山にはない

 鍛錬が必要です。冬山では何日も不眠不休で行動することもあり

 ますから、それに耐えられるだけの体を作らなくてはいきません。

 具体的には、二週間という長期にわたる断食をしながら、その間、

 高度差千メートルの山道を登り降りする訓練やサーキットトレー

 ニング、その仕上げとして胸ほどまである深い雪をかき分けて

 進むラッセルなどのメニューをこなします。

 要は極限状態を意図的に作り上げ、自身を鍛錬するのです。」

 

 

 

 小西氏の日頃の心掛けのお話、いわゆる「心の習慣」について

の話も少し紹介させて頂きます。

 

「日頃はいい加減な生活をしていても登山となると気を張り巡らし

 てチャレンジしている、いざという時に力を発揮できたらいい、

 という考えは私にはありません。日頃の習慣がそのまま登山に

 に現れるからです。」

 

 

「ですから、私は講演はもちろん、仲間内の飲み会のような小さ

 な事でも常に真剣勝負を心掛け、百%の力で臨みます。

 「親しい仲間同士の飲み会だから構わない」と思って当たり前

 のように遅れてくる人がいますが、私にはそれができません。

 悪しき心の癖が残ってしまい、何かの折に脳がそのように反応

 してしまうことが恐ろしいのです。」

 

 致知7月号の特集(テーマ)は「百折不撓(ひゃくせつふとう)」

です。この言葉についての小西氏のお話を紹介して本日は締め括

らせて頂きます。

 

 

『「百折不撓」という今回のテーマを聞いてまず頭に浮かんだの

 は私の大好きな「百戦百敗」という言葉です。百回戦って百回

 負けたとしても、百一回目には必ず勝利すると言う決意を表す

 言葉として、厳しい登山や闘病の時、いつも私を支えてくれま

 した。』

 

「人間の心で行う思考は人生の一切を創る」という中村天風先生の

言葉がありますが、偉大なる登山家小西氏は、自らの肉体と精神を

徹底的に鍛え上げながら、人生の一切を創る思考(言葉)をも強い

意志の力で磨き続けておられると感じました。

 

 単なる飲み会のようなことでも、何事にも真剣勝負という小西氏

のお話に圧倒されそうにもなりますが、強い意志を持って生きよ!

という励ましのお言葉と受け止めて参りたいと思います。

 

 

 本日も最後までお読み頂きありがとうございます。

 

 

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