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2020年7月 6日 (月)

『危機から生き残った無酸素登山家の心の習慣 致知7月号より』

『危機から生き残った無酸素登山家の心の習慣 致知7月号より』

 

 こんにちは。本日は人間学を学ぶ月刊誌 致知7月号から無酸素

登山家小西浩文氏の「危機から生き残った人の習慣」というお話を

読み返しながら、幾度も命の危機に遭遇しながらも、それを回避

してきた小西氏の心の持ち方や、致知のこの文章の紹介にある通り、

小西氏の「心の習慣」を身につける生き方について学ん参ります。

 

 今、武漢コロナで危機的状況にある中で大いに学ぶべきことが

あると思います。

 

 私はこの小西浩文氏という方を知りませんでしたが偉大な登山家

です。致知では、小西氏の事を次の様に紹介されています。

 

 1962年石川県生まれ。15歳で登山を始め、1997年に日本人最多

となる「8000メートル峰6座無酸素登頂」を記録。20代後半から

30代前半にかけて3度のがん手術を経験。がん手術の合間に2座の

8000メートル峰、ブロード・ピークとガッシャープルムⅡ峰の

無酸素登頂に成功。がん患者による8000メートル峰の無酸素登頂

は人類初となる。現在は、経営者向けの講演活動も続ける。

 

 

 標高八千メートルとはどんな世界なのでしょうか。

 

 富士山の優に二倍以上の標高がある八千メートル級の山々は、

まさにデスゾーン(死の世界)。酸素は平地の三分の一まで減り、

少し体を動かすだけでも苦しく、意識は常に朦朧とした状態が

続きます。頭痛や吐き気など様々な症状と闘いながら、酸素ボン

ベを使わず体力と精神力だけで勝負するわけですから、その苦痛

は想像を絶します。僅かな失敗や油断が死を意味することは、

言うまでもないでしょうと、小西氏は語られています。

 

 

 小西氏は、これまでに何度となく危機を迎えていますが、その

危機を乗り越え生き延びてこられました。危機についての小西氏

の言葉です。

 

「すべての事象には必ず何かの前触れがあると言うことです。

 それは多くの場合、わずかな兆しのようなもので、気づかずに

 終わってしまうことが多くあります。

 しかし、その兆しをキャッチすることは危機管理の上でとても

 重要なのです。そして、もちろんそれは登山に限った話では

 ありません。」

 

 

 また、事故の多く起きるのは、ちょっとした心の緩みが引き

起こすと言われています。

 

「山にはいくつもの難所があります。最大の難所を超えられずに

 遭難する登山家もいますが、最大の難所を超えた、それよりも

 やや難度の低い場所での事故もまた多いのです。最後の最後

 まで緊張感を維持できるかどうかは登山家にとって不可欠な

 条件です。」

 

「東日本大震災以降、よく「想定外」という言葉が使われるよう

 になりました。しかし登山家においては想定外という言葉は

 通用しません。危機の九割は予見できることを考えれば、

 想定外と言うのは甘えに他ならないというのが私の考えです。」

 

 この小西氏の言葉は、武漢コロナのこの難局に絶対に負けずに、

果敢に乗り越えて行けとの励ましの言葉にも聞こえます。

 

 

「この想定外の事態を避ける方法は一つ。自分の想像力をフルに

 働かせて、常に最悪の事態を想定して事前に手を打つことです。

 ビジネスでも防災にもそのことを常に根底に据えていないと、

 いざと言う場合に大変な事態を招きかねません。」

 

 

 また、小西しの鍛錬の想像を絶する凄さに驚かされます。

 

「八千メートル級の山々に無酸素で登るには、他の登山にはない

 鍛錬が必要です。冬山では何日も不眠不休で行動することもあり

 ますから、それに耐えられるだけの体を作らなくてはいきません。

 具体的には、二週間という長期にわたる断食をしながら、その間、

 高度差千メートルの山道を登り降りする訓練やサーキットトレー

 ニング、その仕上げとして胸ほどまである深い雪をかき分けて

 進むラッセルなどのメニューをこなします。

 要は極限状態を意図的に作り上げ、自身を鍛錬するのです。」

 

 

 

 小西氏の日頃の心掛けのお話、いわゆる「心の習慣」について

の話も少し紹介させて頂きます。

 

「日頃はいい加減な生活をしていても登山となると気を張り巡らし

 てチャレンジしている、いざという時に力を発揮できたらいい、

 という考えは私にはありません。日頃の習慣がそのまま登山に

 に現れるからです。」

 

 

「ですから、私は講演はもちろん、仲間内の飲み会のような小さ

 な事でも常に真剣勝負を心掛け、百%の力で臨みます。

 「親しい仲間同士の飲み会だから構わない」と思って当たり前

 のように遅れてくる人がいますが、私にはそれができません。

 悪しき心の癖が残ってしまい、何かの折に脳がそのように反応

 してしまうことが恐ろしいのです。」

 

 致知7月号の特集(テーマ)は「百折不撓(ひゃくせつふとう)」

です。この言葉についての小西氏のお話を紹介して本日は締め括

らせて頂きます。

 

 

『「百折不撓」という今回のテーマを聞いてまず頭に浮かんだの

 は私の大好きな「百戦百敗」という言葉です。百回戦って百回

 負けたとしても、百一回目には必ず勝利すると言う決意を表す

 言葉として、厳しい登山や闘病の時、いつも私を支えてくれま

 した。』

 

「人間の心で行う思考は人生の一切を創る」という中村天風先生の

言葉がありますが、偉大なる登山家小西氏は、自らの肉体と精神を

徹底的に鍛え上げながら、人生の一切を創る思考(言葉)をも強い

意志の力で磨き続けておられると感じました。

 

 単なる飲み会のようなことでも、何事にも真剣勝負という小西氏

のお話に圧倒されそうにもなりますが、強い意志を持って生きよ!

という励ましのお言葉と受け止めて参りたいと思います。

 

 

 本日も最後までお読み頂きありがとうございます。

 

 

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